2010/11/02 イタリアのチーズ −モンテボーレ(その1)ー
ルネッサンス時代から特定の村だけで作られてきた「モンテボーレ」というチーズ。イタリアピエモンテ州のブラという町で2年に1度開催されるチーズ祭りで見たのが最初でした。人だかりがしていてなかなかじっくり見ることが出来ず3段重ねの小さなケーキのようなチーズが、3年間気になって仕方がありませんでした。チーズ祭りで聞いた話によると、たった1人のお婆さんがレシピを覚えており5人のお年寄りだけが味を知っているという、まさに絶滅寸前。これをトリノの大学がお婆さんに何度も実演してもらい、目分量で混ぜている牛の乳と羊の乳の割合や加える塩の量などを数値化してやる気のある人に公開し、村の特産品として蘇らせたという、ストーリを持つこのチーズ さて、どんな味がすることやら? |