2008/09/04 ヨーロッパの食キャンペーン(その1)
ヨーロッパには、限られた地域で生産される伝統的特産品が沢山あります。何世紀にもわたり伝承されている製法により生産されている高品質製品を保護し、継承していくのにEU(欧州連合)では、その製品の品質と名称を保護・認証する「地理的表示(GI=Geographical Indications)制度」を設けています。 パルマハム協会(イタリア、パルマ市)、パルミジャーノ・レジャーノ・チーズ協会(イタリア、レッジョ・エミリア市)、ポート&ドウロワイン・インスティテュート(ポルトガル、レグア/ポルト市)の3協会は、EU(欧州連合)、およびイタリア、ポルトガル両政府の支援のもと、3年間の計画で日本において、EUのGI制度と共に、その認定を受けた伝統的製品の美味しさ、品質、安全性に対する認知度を高めようと「おいしい伝統 熟成ヨーロッパ」としてキャンペーンを展開することになりました。 そのキックオフとして、先日各協会の代表者が来日し、各製品の特徴についてのプレゼンテーションと懇親会が都内ホテルで催されました。日本向けのプローモーションとしてハム・チーズ・ワインの組み合せとは、よく考えられた作戦。国の協力がついての長期のキャンペーン展開は今後どうなっていくのか目が離せないと思います。日本でも参考になることが多々出てくると思います。このキャンペーンの事務局は(株)旭エージェンシーが行っており、活動内容やキャンペーン概要は、www.eu-jukusei.jpに記載されています。 |