2008/10/22 トリノだより(その1)
10月23日から5日間トリノでサローネ・デル・グスト(食の祭典)とテッラマードレ(世界生産者会議)が開催さます。今年は、「プレシディオ」というスローフード国際本から守るべき食材の一つに日本から初めて認定された、長崎県雲仙市の「雲仙こぶ高菜」が会場にて展示販売されます。このプレシディオの真意は、コミュニティが社会に対するメッセージを持ち、そのメッセージを展開していくにあたり、スローフード国際本部が何かしらの手伝いをすることにあります。雲仙こぶ高菜のコミュニティーが持つメッセージは、ただ単に絶滅しかけた雲仙こぶ高菜の復活ではなく、生物多様性をキーワードに、環境に調和した農業と自家採種の実践にあり、吾妻町の岩崎政利氏が長年実践してきたことに対して、守山女性部代表の馬場節枝氏は共感しその意思を共有していきたいとの思いがあり、そのきっかけが雲仙こぶ高菜であり、環境調和ということで、自の生産規定書を、無農薬栽培、加工品においては、無添加というかなりハードルの高いものにしてしまいました。その意気込みと実践力に対する応援として、今回のプレシディオ認定となったのです。 雲仙こぶ高菜の漬物がはるかイタリアの地にて、世界から集まってくる人たちにどのような印象を与えるのかこれから楽しみなところです。
【写真:開催前日に準備のためにトリノ入りした雲仙こぶ高菜コミュニティーの先発隊メンバー】
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