料理研究家、黒川陽子。「KY-キッチン」主宰。キッチンライフの基本を含む食のあり方を研究。
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2006/05/22
幻の昔ながらのお醤油

 先日、久し振りに行ったお店のご主人から、長崎に存在するある離島のお醤油を教えて頂きました。
そこの島民は現在150人で、半農半漁、船は貨客船が一日1便(つまり上陸したらその日には戻れない)出ていて、そこに5人のお母さん達で作っている「幻の醤油」
があるそうです。
 代々家に語り継がれていた、自家用の醤油の作り方を各人が教えあって、5人で島の
特産として、美味しくなるように改良し、作り出したお醤油だそうで、5人の内1人でも欠けると作れなくなるという話も伝わっています。詳しいことは分からないのですが、10年前で60代後半の方々だったそうですから、もう70代後半なのかも知れません。
流通にのせ売り出すには、生産量が少なすぎ、多分年間500本も作れるかどうかだそうで、カメで仕込んでいるそうです。大豆も島で作る大豆。塩に関しては、同じ地域とされている本土の方で作っている塩を使用しているそうです。各地で伝統的な製法によ
る醤油づくりの取り組みが見られますが、塩まで地域で自給しているケースは少ないと
思います。
 取り寄せたいと思って探しても、なかなか見つかりません。話によると、白醤油(薄口醤油)で、塩分が濃いので、調理していてもお塩を足す必要がないそうです。
 そんな話を聞かされたら、帰る頃には、個人的にもおっかけて見たい、1つになっていました。

 

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